★縞枯山(しまかれやま)
基本データ:縞枯山(標高)2403m(場所)茅野市・佐久穂町(コース)坪庭コース(標高差)約160m(総距離/時間)約8q/5h(含む北横岳)(備考)'23.8.29
立ち枯れたシラビソが、横に縞模様を描いたように見える山が「縞枯山」です。
この「縞枯れ現象」は諸説ありますが、「諏訪側から吹き上げる南西の偏西風と台風などの強い風」と「火山噴出物の岩石におおわれた腐植土の浅い土地」の条件が重なって起きた現象と考えられています。
縞枯山の岩塊斜面はシラビソの成長を抑えています。10mくらいに成長したシラビソは、風当たりが強くなり、強風が吹くと幹が揺さぶられ細い根が切られ、水や養分の吸収ができなくなり立ち枯れを起こします。
しかも、その上方は下方の木が枯れたことによって日光が多く当たり、土壌が乾燥して生育環境を悪化させ立ち枯れていきます。一方、下方では枯れた部分に幼木が生育して日当たりが良いので成長し、緑の景観が戻ってきます。木の寿命はおよそ70年位でこれらが繰り返され、縞状に立ち枯れた部分は次第に上方へと移動していきます。
北八ヶ岳の山々では、縞枯れ現象が幾筋も見られます。