★仏岩(ほとけいわ)
基本データ:仏岩(標高)1335.8m(場所)小県郡長和町(コース)小茂谷コース(標高差)約180m(総距離/時間)約2q/2h(備考)'23.10.29
白樺湖に向かって何度も大門街道(国道152号線)を車で走ったことがあるのですが、今回のトレッキングまでは仏岩(小茂谷1155mの先、左手の案内板)に気を留めませんでした。隠れた名所を発見した思いです。
「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」は「宝篋印陀羅尼経」の経文を納めた「宝塔」で、現世利益を求める礼拝・信仰の対象であったものが、供養塔・墓碑塔としても建てられるようになったと言われています。山の上に切り立った大岩が3つ並んでいるのが仏岩です。一番左の大岩に「宝篋印塔」が設置されています。
仏岩までは短時間で往復できますが、急峻で狭い登山道をとおり、山頂間近では鎖や梯子が連続していますので注意が必要です。岩上に立つと360度の視界が広がっています。
仏岩の「宝篋印塔」は石造で、鎌倉時代末の応長元年(1311)の銘が刻まれていて、県下で最古のものとして長野県宝に指定されています。
案内板によると、鎌倉時代に武石郷(現上田市武石)一帯を支配していた千葉氏の一族である武石氏が、先祖の供養のために建てられたものと推定されているそうです。