★黒姫山(くろひめやま)
大橋林道から新道を登り、西登山道を下るコース
基本データ:黒姫山(標高)2053m(場所)上水内郡信濃町(コース)新道から西登山道(標高差)約910m(総距離/時間)約14.7q/9.5h(備考)日本二百名山、信州百名山、'22.9.4
黒姫山は、北信にそびえる山、飯縄・戸隠・斑尾・妙高とともに「北信五岳」のひとつに数えられています。円錐形の美しい姿から「信濃富士」とも呼ばれ、地元の人々から愛着を持たれている山です。
山の成立ちは成層火山で、中央にカルデラ(火山によって生じた凹地)を形成しています。火口原には峰ノ大池が、中央には火口丘(標高2046m)の御巣鷹山(小黒姫山)があり、黒姫山の山頂は、東南東の外輪山上にあります。
山頂からは、妙高戸隠連山から北アルプスまで、素晴らしい景色が広がっています。
黒姫山の名は、中野の高梨氏の美しい姫(黒姫)の伝説に由来しています。黒姫伝説はいくつかあって定かではありませんが、姫を恋した竜蛇が水害をもたらすので、姫によって退治され(諫められ)水害は治まり、姫は黒姫山に消えてしまう(一緒に移り住む)という物語です。
深田久弥は「日本百名山」の後記の中で、百名山の候補の中で「篩(ふるい)にかけねばならぬのは、愛する教え子を落第させる試験官の辛さに似ていた。」という山を列挙しています。その中で黒姫山は「百名山の中に入っても少しも遜色のない山」と記しています。
古池から西登山道を登り新道を下るコース
基本データ:黒姫山(標高)2053m(場所)上水内郡信濃町(コース)西登山道から新道(標高差)約910m(総距離/時間)約14.6q/7.5h(備考)日本二百名山、信州百名山
登山ルートは、まず、古池登山口から二つの池を巡り、新道分岐を北の西登山道に進みます。
種池は、湧出と流出口のない自然の池で、その水は戸隠神社の雨乞い祈願のために使われたそうです。古来から干ばつの年に祈願すると、必ず雨が降ると言われています。
古池は、標高は1217mの湿地帯に造られた人工池で、中部電力の水力発電用貯水池です。
西登山口から(笹ヶ峰方面と分かれて)山頂方面に登り、天狗岩などの岩場を通って、中央火口丘(標高2046m)の御巣鷹山(小黒姫山)の周りの火口原に出ます。
「黒姫山湖沼・湿原群」の峰ノ大池から西の外輪山に登ります。稜線に出合う(峰ノ大池分岐)と、北に折れて黒姫山頂を目指して登ります。
山頂には石の祠が有ります。中央に大毘沙門天王、右に七つ池竜王、左に黒姫弁才天が祀られています。
登頂後、外輪山を南に下り、峰ノ大池分岐を通過し、新道の稜線歩きを楽しみます。しばらくして、外輪山の稜線から分かれて、新道分岐まで下ります。
新道分岐に着いたら、後は二つの池を通って登山口に戻るコースです。