★蓼科山(たてしなやま)
基本データ:蓼科山(標高)2530.7m(場所)北佐久郡立科町・茅野市(コース)御泉水コース往復(標高差)約630m(総距離/時間)約5q/5.5h(備考)日本百名山、信州百名山’23.8.5
日本百名山を著した深田久弥は、蓼科山を北八ツの「連嶺の一番北の端に、一きわ抜きんでている峰で、その余威は更に北に向かって、次第に高さを落としながら広大な裾野となる。」と記し、その「円頂はどこから望んでも端正な形を崩さず、蓼科山が名山として讃えられたゆえんもここにあるのだろう。」と言っています。
蓼科山の魅力は何と言っても円錐形の美しい山容です。富士山を思わせるその姿は見る人の心を惹き付け、諏訪富士とも呼ばれています。そして、山頂には樹木がなく、直径約100mの火口跡の一面を溶岩の岩塊が覆っています。美しい山容と、どの山にも見られない荒涼とした山頂の姿との、落差に驚かされます。
蓼科山の成立ちは、円錐状の成層火山の上に釣鐘状の溶岩円頂丘が重なった複成火山です。八ヶ岳連峰の北端に位置した独立峰ですから360度を見渡すことができます。今回は八ヶ岳連峰、眼下に白樺湖や霧ヶ峰、浅間山を見ることができました。