★鏡台山(きょうだいさん)
基本データ:鏡台山(標高)1269m(場所)坂城町・千曲市・上田市(コース)坂城神社から山頂往復(標高差)約830m(総距離/時間)約14q/7h(備考)'20.08.06
江戸時代後期の安藤(歌川)広重は、「六十余州名所図会」の浮世絵を描いています。その「信濃 更科田毎月鏡台山」に登りたいと思い、葛尾山・五里ケ峯から鏡台山まで縦走しました。
五里ケ峯(1094.4m)から笹平までの馬の背は、登山者がいなかったのか背丈ほどのススキに覆われ、行き手を遮られるところがありました。また、鏡台山は熊の生息域で「熊出没注意」の看板に緊張して登りました。
山頂は雲に覆われ、期待した景色は眺められませんでしたが、坂城の江戸時代の国学者沓掛仲子の古歌を知ることができました。
秋の夜の月の鏡のうてな山きよきひかりの名にもたつらん (うてな=台)
「鏡台山」の山頂は南峰にあり、さらに500mほど行った所に北峰(1267m)の頂上があります。そこは平地になっていて、大正時代に埴科郡の小学校5年生以上の連合運動会が行われた跡だそうです。
東の姨捨から見て、南峰と北峰の間に満月が昇ると、鏡台のように見えることから鏡台山の名がついたそうです。
広重の「田毎月」は、姨捨の棚田に映る鏡台山に昇る月を描いたものです。
晴れていれば、北アルプスの眺めも見られる素晴らしい山です。