★独鈷山(とっこさん)
独鈷山(前山コース)
基本データ:独鈷山(標高)1266.4m(場所)上田市(コース)西前山・不動滝コース(標高差)約660m(総距離/時間)約4.5q/3.5h(備考)信州百名山
『信州の鎌倉』といわれる塩田平は、年間降水量が少なく、ため池が数多くあることでも知られています。その南側に連なる独鈷山は、東西に長く、ため池に映る山容は、いくつもの峰が鋸の刃のように切り立っており、群馬県の妙義山に似ているところから『信州の妙義山』とも言われています。
一支峰の弘法山には弘法大師修行伝説があって、大師が独鈷を埋めたといわれ、それが山名の由来となっています。独鈷とは、両端が鋭い刃の短い棒状の法具で、密教では煩悩を打ち砕くといわれています。
独鈷山はその主峰ですが、一見してどれが主峰か分からないような山容で、いくつもの支峰や尾根が入り組んでいて、登り始めると巨岩が点在し、鋭く切れこんだ峰には岩壁がそそり立っています。
トレッキングは、西前山の虚空蔵堂前から歩き始め、一直線に稜線出合いまで急登します。尾根道を東に進み、だるま岩を過ぎると見晴らしの良い岩頭に出ます。岩頭からは北に四阿山から浅間山、西に北アルプスの槍ケ岳などが良く見えました。さらに進むと、他のコースとの合流点、なだらかな鞍部に出ます。そこから山頂までは一息です。
山頂からは360度を眺めることができ、北アルプス北部や八ヶ岳・美ヶ原などを眺めることができました。
独鈷山(宮沢コース)
基本データ:独鈷山(標高)1266.4m(場所)上田市(コース)宮沢コース(標高差)約570m(総距離/時間)約4.5q/3.5h(備考)信州百名山’21.9.7
宮沢コースは、独鈷山南麓から御屋敷沢に沿って、山頂まで直登するコースです。
ふもとは真田家ゆかりの御屋敷平と呼ばれています。真田信之・信繁(幸村)の弟、信忠(昌親)の館があったと言われています。登山口の館跡には桜が植えられていて、千本桜と言われています。
登山道には十二支が安置されていて目印になっています。山頂近くは特に急峻で、つかむ木々もなく滑落しないよう注意が必要です。