★夫神岳(おかみだけ)
基本データ:夫神岳(標高)1250.3m(場所)青木村・上田市(コース)月波の泉コース(標高差)約520m(総距離/時間)約5.2q/2.3h(備考)'21.2.25
独立峰でどっしりした三角錐の夫神岳は、雨乞いの山として広く知られています。
別所温泉の雨乞い祭り「岳の幟」(たけののぼり)は、1998年長野オリンピックの閉会式「日本の祭り」で披露されました。青木村では「しなり幟」と呼ばれています。
登山口は別所温泉側にもありますが、青木村側から登ると、中腹に「くらおかみ大明神」の石の祠が祀ってあり、その脇に「月波(つくば)の泉」という名水が枯れることなく湧き出ています。
おかみ信仰の「おかみ」は、雨冠に口三つの下に龍の字を書きますが、農業に必要な水を司る雨の神・水の神を祀る信仰です。山頂には「高(たか)おかみ」の九頭竜神を祀った祠があります。
「闇(くら)おかみ」の石碑には、「夏祭りの時に奉納されるしなり幟りは雨の神龍神の姿をあらわすもの」と記されています。おかみ信仰がもとになって夫神岳と呼ばれるようになったそうです。