★長者山(ちょうじゃやま)
基本データ:長者山(標高)1159.8m(場所)長野市信州新町(コース)尾根道コース(標高差)約420m(総距離/時間)約4.8q/3h(備考)'21.3.15
三月にもなると陽の光と暖かさにひかれて山歩きをしたくなります。信州新町の左右(そう)集落にある阿弥陀堂と道祖神の間から尾根伝いに長者山に登ってきました。
麓から見える長者山は、山の家のある1090mのピークです。山頂はそこにある東屋の高台に登るとその奥に頭を出します。このピークの手前の岩陰に役行者(えんのぎょうじゃ)の木像があります。役行者は本名を役小角(えんのおづぬ)といい7世紀後半の山岳修行者で、山岳信仰である修験道の開祖とされています。
そのピークからも北アルプスが顔を出しますが、さらに登った山頂からは、北アルプスの表銀座から後立山まで見渡すことができます。雪をかぶったまだ厳しい冬山の姿で、北アルプスを一望することができました。
鎌倉時代の承久3年(1221年)、大町の仁科氏に繋がる土豪松崎信高が落ちのびて、更級郡鹿谷(かや)(現信州新町信級(のぶしな))に住みつきました。その後、子孫が繁栄して「鹿谷長者」と呼ばれるほどの富をなし、城を持つまでになりました。それに因んで「長者の住んでいた山」から「長者山」と名付けられたそうです。
山の家まで車で行くこともできますが、山歩きを楽しむには麓からのトレッキングが一番です。