★岩殿山(いわどのさん)
基本データ:岩殿山(標高)1007.6m(場所)筑北村・旧生坂村(コース)岩殿寺・別所コース周回(標高差)約450m(総距離/時間)約11.5q/7h(備考)'21.4.12
岩殿山は「舒明天皇の御代(629〜641)役の行者の弟子学問行者が修験道場として開山し、その後、嘉祥元年(848)に仁明天皇の命を受けた天台宗比叡山の座主慈覚大師円仁が寺を開基したと伝えられています。」(筑北村より)
岩殿山はわずか1000m程の低山ですが、断崖絶壁の険しい岩山で、厳しい修験の地として知られているだけあって、余人を寄せ付けない山です。
主尾根の中腹に岩殿山遥拝所がありますが、参道があまりにも険しいので、老若男女はここで参拝して帰ったそうです。地元の人に岩殿山(いわどのさん)として親しまれ、遥拝されているのは、岩殿寺(がんでんじ)の奥ノ院のある北峰(979m)です。信仰の対象となっている北峰に対して、標高も高く三角点もある南峰は、登山の対象としての岩殿山です。
奥ノ院には、三社権現といわれる熊野三所である十一面観音・釈迦如来・聖観音が祀られていましたが、現在は麓の岩殿寺に安置されています。
北峰から南峰までの稜線は、山岳信仰の山として約1q余にわたって修験者が渡り歩いたといわれる岩山です。危険な個所も多いので慎重に登ってください。(村の基準では中・上級レベル)
登山道の岩尾根や断崖に目を奪われてしまいますが、西に北アルプス、東に聖山・冠着山・四阿屋山などと、素晴らしい眺望が楽しめます。