★荒倉山(あらくらやま)(砂鉢山(すなはちやま))
基本データ:荒倉山(標高)1431.6m(場所)長野市鬼無里・戸隠(コース)安堵が峰コース(標高差)約440m(総距離/時間)約10q/7h(備考)信州百名山'21.6.2
戸隠連峰の南にある新倉山、砂鉢山(1431.6m)、霧見岳(1400.7m)、竜光山などの山域を総称して荒倉山と言っています。荒倉山は、信州百名山の一つで、最高峰は砂鉢山です。
荒倉山は、「鬼女紅葉伝説」の「鬼の岩屋」で知られています。
「平安の昔、美貌と才知に恵まれた姫「紅葉」が、源経基公の寵愛を受けた。紅葉が、正妻を呪術で除こうとしたことが露見し、信州・戸隠山へ流された。
紅葉は、都への思いを断ち難く、配下を集めて力を貯えた。これを知った朝廷は、平維茂を追討に差し向けた。
紅葉たちは美しく装って毒の酒をすすめたが維茂に見破られ、鬼女の正体を現したところを討たれ果てた」という伝説です。
荒倉キャンプ場から安堵が峰を通って砂鉢山までの登山道は、狭く急峻で危険な個所もありますが、鎖が新しくて整備もされています。(2021年5月28日遭難事故)
ところが、荒倉山登山口から安堵が峰までの登山道は、鎖やワイヤー・針金が錆びていて(2021年6月現在)、何処にあるのか分からないほど岩土や落ち葉の色に溶け込んでいて、道に迷いそうです。
登山ルートには、行く手を遮る岩が尾根上に連続してあり、さらにアップダウンの繰り返しが続きます。よくぞ、こんなルートを発見したものと感心する位です。
「安堵が峰」は、「維茂の軍勢が紅葉の残党を打ち滅ぼし、勝どきをあげて休んだところ」と言われていますが、着いたときには、一安心しました。