★金峰山(きんぷさん・きんぽうさん)
基本データ:金峰山(標高)2599m(場所)川上村・甲府市・北杜市(コース)大弛峠コース(標高差)約230m(総距離/時間)約8.5q/4.5h(備考)日本百名山、信州百名山'22.10.20
南佐久の御座山・天狗山・男山に登った時、どの山からも金峰山を眺めることが出来ました。遠くから山頂に立つ「五丈岩」(高さ約15m)を見つけると、その山と一目で分かりました。
昔から山を取り巻く人々は、山に畏敬の念を抱き、山を信仰の対象としてきました。
山梨県側では「きんぷさん」と呼び、甲府市の御嶽山金櫻神社は、金峰山を御神体、五丈岩を神霊の宿る岩として祀ってきました。
長野県側では「きんぽうさん」と呼び、南佐久郡川上村は、金峰山神社を祀り、農耕の神のいる山、水源の山として崇(あが)めてきました。
金峰山の縁起によれば、「文武天皇の代に役行者(えんのぎょうじゃ、7世紀後半の山岳修行者)が、川上に霊神の存するのを悟り、金峰山の嶺にたどり着いた。行者が『御姿を拝させ給へ』と念願すると、吉野金峰に鎮座する金剛蔵王が現れ、無垢清浄のこの嶺に分身をうつした」とのことです。以来、この嶺は蔵王権現を祀る信仰の山、修験道の山として栄えたそうです。
深田久弥は、「秩父の最高点はこれよりわずか数メートル高い奥千丈岳に譲るにしても、その山容の秀麗高雅な点では、やはり秩父山群の王者である。」と日本百名山に著しています。