★甲武信ヶ岳(こぶしがたけ・こぶしだけ)
基本データ:甲武信ヶ岳(標高)2475m(場所)川上村・山梨市・秩父市(コース)毛木平コース(標高差)約1010m(総距離/時間)約17q/8.5h(備考)日本百名山、信州百名山'22.10.28
長野県の歌「信濃の国」は、「信濃の国は十州に境連ぬる国にして そびゆる山はいや高く流るる川はいや遠し・・・」と歌われています。
その「十州」とは、令制国(律令国)の上野国、越後国、越中国、飛騨国、美濃国、三河国、遠江国、駿河国、甲斐国、武蔵国のことです。甲武信ヶ岳は、信濃国と甲斐国、武蔵国の三国が境を接する山です。山名は、この甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州に由来しています。
また、「流るる川」は、「北に犀川千曲川 南に木曽川天竜川」と歌われる四つの川です。その千曲川は、越後国(新潟県)に入って、日本最長の信濃川に名前が変わります。
日本百名山を著した深田久弥は、「甲武信岳から、千曲川、荒川、笛吹川、三つの川の源流が出ている。その点から言っても、甲武信は奥秩父のヘソと言いたい山である。
甲州、武州、信州から、その川の源を深く探って行くと、どちらからもこの山の頂上に出る、というのもおもしろいではないか。頂上に降った一滴は、千曲川に落ちて信濃川となり日本海に入る。他の一滴は荒川に落ちて大東京を貫流し東京湾に注ぐ。更に次の一滴は笛吹川に落ちて富士川となり太平洋のものとなる。」と記しています。
毛木平から千曲川の源流を訪ね、甲武信ヶ岳の山頂から富士山を眺めました。